1400字制限

最近の記事のほとんどが1400字を超えているのでタイトル無視も甚だしいが1400字「以下」に制限するとは言っていない

カラオケに対する所感

仕事(オートマン17話原作。この話までが単行本2巻に載る)が終わったので、メンタル回復のためにちゃんとした休日を1日とる。「スパイダーマン」のアニメ映画を見る。2時間映画としては登場人物が多すぎる気がするが、映像表現は流石といったかんじ。映画館のそばのカフェで三島由紀夫『青の時代』を読む。読み終わったのでカラオケに行く。以下、カラオケに対する所感。

 

ワンドリンクではなくドリンクバーだった。素晴らしい。複数人ならともかくひとりで歌ってる途中に店員が飲み物を持って来るのは正直嫌だ。「なっちゃん」を飲む。柑橘類の本来の味を侮辱するような過剰な甘さが心地よい。

液晶画面のほかにプロジェクターがあった。スクリーンとの距離が極めて近い短焦点だ。いらないのでOFFにした。

とりあえずマイクも伴奏も音量が大きすぎて耳が痛くなる。爆音は映画館だけで満足だ。下げる。

ひとりで来てもマイクは2本。デンモク2台ある。テーブルに2台並べれば肩が開くので人間工学的に良い。カラオケが久々すぎてフルカラーかつ指でスワイプできるデンモクに驚く。

歌手検索で「スピッツ」を入れると200曲くらい出てくる。草野マサムネは自分が作った曲をそらで幾つ言えるんだろうか。五十音順に歌いやすそうなやつを入れていく。

うっかり原曲キーではない音程で歌いそうになる。なんで違うキーがデフォルトになってるんだ。原曲を尊重しろ。一般的な人類の音域を考慮するな。

デンモクに「リモコン」というボタンがあって、音量やキーの調整をここで行うのだが、冷静に考えるとデンモク自体がリモコンである。「まだデンモクが無かった時代のリモコンに備わっていた機能」のことをリモコンと呼んでいるらしい。こういう歴史的経緯による不合理性というのは仕事以外で遭遇する分には情緒があって良い。仕事で遭遇したら殴りたくなる。

カラオケの宿命的な問題だが、イントロが無い曲は歌い出しが難しい。今回使った機種(機種名忘れた)では移動ドの音が最初に何度か鳴る。最初の音ではなく移動ドである理由がよくわからない。

採点機能があるのでずっとONにしていたけど、何を歌ってもだいたい同じ点が出るので再現性は高い。「音程」「リズム」が高得点だが「表現力」が低い。機械ごときにおれの歌唱表現を評価されるのが気に入らない。ときどき「心に染み入る歌声です」といったコメントが出てくるんだがお前心あんのかよ。

採点機能が「しゃくり」とか「コブシ」とかいったものを機械的に判定してカウントする。「フォール」の意味がよくわからない。多けりゃいいという訳でもない気がするがそのへんを機械がどう考えているのかは知らん。

1時間もするとだんだんマイクを持つ手が重くなってくる。なんでカラオケにはマイクスタンドが無いんだ。タンバリンは要らんからマイクスタンドを置け。あとテーブルがでかすぎて邪魔。

90分で680円だったのだが、歌い足りないので1時間延長。700円を追徴課税される。いったん出て入り直したほうが安いのではないか。店員が部屋に請求しに来るので上述したドリンクバーの利点が帳消しになってしまう。これは時間設定を見誤った僕の責任だ。久々なので仕方ない。

背景映像のパターンが少ないので「あっこのジーンズ白Tシャツ男さっきも見たな」となる。僕の友人は鉄オタが多いので線路が出るとすぐに駅名を特定したがるが今回はひとりなのでそういう事はない。

シングル曲の幾つかは本人映像(つまりMV)が出るので、ジーンズ白Tシャツで匿名的な役者を見飽きてきたらそちらを歌う。

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バスの揺れ方で人生の意味が解かった日曜日

歌詞が最高だ。最近人生の意味がよくわからないのはバスに乗ってないせいだ。日曜日でないからかもしれない。

古い曲なのでMVも4:3であり、現代の16:9の画面では両脇がだいぶ余る。こういう時代感もとても良い。しかしMVが本人でも音が生音とは限らず、スピッツの動画からスピッツでない音が出てくるので妙な気分になる。

150分経った時点でまだ10曲くらい予約していたのだが再延長すると自己制御能力がないアホだと思われそうなのですごすご帰る。スピッツしか歌ってない。

 

 

後から調べてみると「デンモク」は登録商標であり機種ごとに違う名称があるらしいが、そんなことは消費者であるおれは知らん。ゲーム機は全部ファミコンであり携帯音楽プレイヤーは全部ウォークマンでありトイレで水を噴射するやつはウォシュレットである。