1400字制限

最近の記事のほとんどが1400字を超えているのでタイトル無視も甚だしいが1400字「以下」に制限するとは言っていない

続・何もしてないのにパソコンが壊れた

【前回までのあらすじ】MacBook が壊れたのでスマートフォンBluetooth キーボードで原稿を書くことにした……

さっそく問題が発生した。画面が小さいので資料を見ながら原稿を書くということができない。それどころか自分の書いた原稿も数百文字くらいしか見えない。これでは先ほど投稿したような何も考えない即興日記を書くことしかできない。それで仕事が成立するのであろうか? 世の中にはそういうタイプの作家もいるらしいしもしそういう事ができれば原稿の生産性がだいぶ上がりそうな気がするしそれはとても嬉しい。小説家という仕事の難儀な点は執筆速度が露骨に収入に効いてくることである。会社員が2倍の速度で仕事をしても同僚の仕事が回ってくるだけだし、研究職が2倍の仕事をするとまあ出世はしやすいが給料が2倍になったりしない。しかし小説家が2倍の原稿を書いて2倍の本を出すと本当に印税が2倍になるので困ったものである。僕は去年の7月に「未来職安」を上梓してもうすぐ1年が経つがいまだに新刊の出る気配がない。漫画原作で「オートマン」をやってるせいもあるがこちらも僕のせいで頻繁に休載していて作画の中村さんには本当に申し訳ないと思っている。原稿が進まない理由というのはまあそんなに難しい話ではなくて書いている途中に「これはあんまり面白くないのではないか」と思ってしまうからであり、こう小さい画面で書いていればそういう余計なことを考える暇がないので生産性は上がるのではないだろうか? 原稿について時間をかけて考えることを「余計なこと」呼ばわりとは何事か、と思うかもしれないけれど僕の場合はこれは余計なことと言って差し支えない。なにしろ原稿が進まない時って別に原稿について考えているわけじゃなくて「原稿が進まない」ということしか考えてないのだから。さっきの日記で「外出先でないと原稿が書けない」と言ったがこれはそういうノイズを軽減するための手法のひとつである。外のほうが音声的なノイズは多いけど、そのせいでかえって余計なことを考える脳の部位が抑制されるのである。しかしその日その日でちょうどいい抑制が発生する店が異なるので、アタリが出るまであちこち飲食店を渡り歩きながら420円のコーヒー代を払っているのでこれは結構な出費になる(420円という数字でピンとくる人がいるかもしれないがコメダ珈琲であることが多い)。今思ったんだけどこの費用って経費として処理できるんじゃないか?「レシートいりません」と言った回数分の後悔の念が押し寄せてきたがとにかくそういうことを考えている場合ではないのである。うまいこと自宅で作業する環境を構築できればコーヒー代もスーパーで買ってくる10パック300円くらいのやつで済むし iMac もある。つまり「外出先で得られるような感じ」を自宅で再現すればいいのである。どうするか? YouTube でカフェの音声みたいなのがあるので流してみたけどなんか違う。ただ音が鳴っているだけでは足りないらしい。なんだろう。風景? 空気感とか? VR とかで原稿書いてみたら何か変わるんだろうか。そういえば最近 Oculus Quest とかいうのが発売されていたな。Quest って英単語をドラクエおよびそのパロディ以外で聞くの初めてな気がする。あと Twitter も一応ふつうの英単語だったらしいけど一般名詞として使われてるのを見たことないな。あ、ちなみに Python (ニシキヘビ)は生物の論文で見たことあります。そんな話をしている場合ではないという気がしたが別に今はどんな話をしている場合でもないのである。